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イタリアの名門大学で研究留学しながら、何故Timewitchでインターンシップ? | ”繋がれ” 最後はなぜかうまくいくイタリア人の真理


自己紹介

  • 名前: 伊藤大将

  • 国: イタリア ラクイラ

  • 現地所属先: ラクイラ大学/Universitá degli studi dell'Aquila

  • バックグラウンド: 交換留学

僕は2023年の3月から11月までイタリアのラクイラ大学というところに交換留学をしていました。留学先をイタリアに決めた一番の理由は食事とワインだったのですが、僕がこの9ヶ月間で得た一番の財産は”繋がり”でした。中でも特にそれを感じた出来事について3つ挙げたいと思います。

海外の人と繋がれる最も有効なツールとは?

 現地に無事到着したのは良かったものの、最初は現地でのネットワークがラクイラの指導教員と芝浦の他学科の先生のみで、友だちが一人もいませんでした。

 そこでラクイラの指導教員が紹介してくれたラクイラ在住の学生が、学生団体が主催している留学生向けのイベントを紹介、ラクイラの街を案内してくれたおかげで、多国籍のコミュニティの中で

  • 酒飲み

  • ジャンプ

のキャラが確立してその後も何度か飲みに行く仲に発展した友だちが何人かできました。

 ワインに関しては、単純にイタリアのワインが美味しかったというのもありますが、そこからワインに結構ハマりまして、いまも勉強しております(笑) 実際、帰国のタイミングで7本買って帰りました (ちゃんと関税は払っています)

イタリアンワイン

 さて、酒飲みエピソードは置いときまして、日本人が外国人と仲良くなるためのツールで最強なのは漫画やアニメということが分かり、中学時代に読んでいたジャンプを大人になってまた読むようになりました。

 さらに初めて実家を離れ、日本を長期で出たことも相まって、自分を見つめ、思春期の頃を振り返る機会が生まれ、自分が本当にやりたいことを改めて認識かつ明瞭化するようになりました。その実現に向けていまは運動と読書を習慣化していて、僕の専攻は応用数学の特に偏微分方程式のシミュレーションですが、物理や生命科学などの他分野の理学系の勉強も幅広くしています。

 また、現地でイタリア語の勉強をして尚且つ会話で積極的に使っていたのですが、現地人に「君のイタリア語の話し方はなんかフランス語っぽいね」と言われたことから、フランス語の勉強もしたいなぁと思っている次第です。フランスワインにも精通したいので(笑)

 人との繋がり、特に今までとは全く違ったコミュニティに属すると、今まで見えていなかった自分を見つけられるだけでなく、新しいことを始めるきっかけが生まれ、それを機に毎日何かしら新しい発見をしやすくなりました。

 これが皆さんの参考になるかは分かりませんが一つだけ言わせてください。進撃の巨人は観た方がいいぞ。どこの国の人とも話せます。

時間と場所に依存しない稼ぎ方とは?

  イタリア、、、というかヨーロッパに滞在するようになって旅行が趣味になり、世界中を旅しながら収入を得ることができないかなと考えていたときに、たまたまインスタグラムのストーリーでTimewitchの広告を見つけ、「フルリモートOK」、「海外に在住している日本人が活躍」という文字を見つけ、「これだ!!」と直感し、インターン枠で即応募しました。業種もWeb開発などのエンジニア枠もあったので、数学やプログラミング経験があった僕にとってこれほど揃った条件はありませんでした。

 応募後、無事採用していただき現在はAI開発部門で「Alice」というスライド作成AIのフロントエンドの開発と実装を行なっています。他にも、自分がやりたいことを成し遂げるための手段の一つとしてAIを積極的に活用していきたいと考えていて、賢く上手にAIと向き合っていく方法や、やはり理系人間なので開発について日々学んでいます。  

アマルフィの海岸

 また、今年の9月の大半を使ってヨーロッパ旅行をしていたのですが、移動の間や宿発施設の中で稼働するという形で旅しながら収入を得るという体験をすることができました。実際やってみて、このワークスタイルをこれから本格的に実施したいかと言われるとYesとは言い難いですが、良い経験にはなりました。常に旅をするのは無理でも、Timewitchの勤務場所に対する柔軟性を活かして、これからも自分に合った「旅×稼働」を模索していきます。

最後はなぜかうまくいくイタリア人の真理とは?

  交換留学プログラム最終日、お世話になった先生や友人に挨拶をし、お土産を買っている途中でパスポートや財布が入ったバッグを落としたというミスをしてしまったのです。財布だったら全然余裕で諦められたのですが、パスポートとなるとそうはいきません。その次の日の早朝にラクイラを出発してミラノへ行き、最後の晩餐を観る予定は当然お蔵入りとなってしまったのですが、そんなことを考えている場合ではありません。

 最後の最後まで友人を頼り、心当たりのある場所を一緒に探し回り、関係者や警察に事の経緯などを話してもらいました。

 このとき、自分がいかに無力かを痛感させられたのですが、何より印象に残っているのはパスポート紛失中、友人やルームメイトにかけられた言葉です。「大丈夫だよ。絶対日本に帰れるんだから心配すんな。」と。

 日本に「最後はなぜかうまくいくイタリア人」というタイトルの本があるのですが、正確には「別に全部うまくいってるわけじゃないんだけど、ポジティブシンキングすぎてうまくいってるように見えるイタリア人」だということを改めて感じました。

イタリアで一番おいしかったピザ


 皮肉っぽく書きましたが、この言葉のおかげで「そうだ。最終的に無事帰れれば良いんだ。」と少し気持ちが前向きになり、やるべきことを1つ1つ対処しようと思えるようになりました。

 結局次の日、警察署に行ったら落とし物としてバッグとその中身全部が届けられていて(イタリアとは思えない治安の良さ)、無事に予定通り帰国することができました。

 ここで言いたいのは、困ったときに誰かに助けを求めるのは重要でそれは自分で思うよりも遥かに大きな力になるということと、最悪死ななきゃいいと思えるメンタルを持てば、大抵どうにかなるということです。だって最後はうまくいくのだから。

まとめ

 僕の約10ヶ月にわたる留学生活はどれをとっても僕一人では何一つできなかったことがここまで見てくれた方ならなんとなく伝わると思いますが、一つだけ確実に言えることは留学を決めるにしても、コミュニケーションをとるにしても、誰かを頼るにしても、最初に行動するのは一人です。行動しましょう。