見出し画像

Half-Japanese American: Schooling in Japan and the US 日米の学校生活で価値観が変わった話   



自己紹介

(株)Timewitch、長期インターンのコルソンりかと申します。

  • 名前:コルソンりか

  • 国:アメリカ イリノイ州シカゴ市

  • 現地所属先:イリノイ工科大学/Illinois Institute of Technology

  • 学部:建築学部/Bachelor of Architecture (5年)

バックグラウンド

私の両親は日本人とアメリカ人で、アメリカのミネソタ州で生まれ、15歳までアメリカにいました。13歳でフロリダ州に引っ越し、高校2年生(15歳)になった時に、中学3年生(15歳)として日本の中学に転校しました。(アメリカの中学と高校は、日本と学年が違います。)

大きなチェンジだったということは言うまでもないですが、言語や文化以外にも周りとの精神年齢のギャップが激しいと感じ、自分の意志で日本まで来たのに新しい生活とどう向き合えばいいか悩みました。

そこで日本人が苦労する高校受験というものを多少体験し、唯一東京都立で英語で授業が受けられる英語科のある高校に奇跡的に合格しました(数学の試験もさせられましたので)。そこで「頭がいい」など思われたみたいですが、過半数の授業を英語で受けられ、そして西洋式のカリキュラムに慣れていることで周りの日本人より有利な立場にいたと理解していました。でもアメリカの大学に入学したい自分にとっては、日本の高校の文化を体験しながら勉強にも落ちこぼれずにいられて、とてもいいプログラムでした。日本に住む4年間の経験から日本人の心理や文化をより深く理解することができ、話せるようになったことが今のアイデンティティに大きく影響しました。本当に有意義な4年間でした。

日本人があまりいないアメリカのミッドウェスト(中部)に住むハーフとして(そのラベルが好きじゃない人もいますが)、日本に関する話題であればそれについて話すことが期待されます。そして以前のただ日本人の母を持つアメリカ人の自分よりも、日本で学んできたことをみんなとシェアできるようになり、ハーフであることを胸を張って言えるようになりました。

大学生活と学び

大学でアメリカに帰ると、逆カルチャーショックという現象を体験しました。元々シャイな性格でしたが、日本に行ってから周りとどう接すればいいかを考えすぎるようになりました。日本ではずっと「アメリカ人だから」という理由で悪く思われたくなくて、一々自分の行動を気にするようになりました。そのため数学や科学の勉強も日本人に負けないように頑張りました。アメリカまでそういう考え方を持って帰ると、常に周りにどう思われているか気にしすぎ、それにアメリカ人はいつも明るく接してくれるけど、本心を見極めることが難しくて、精神がすり減らされました。それを解くには長い時間と自分の考え方を内側から見つめ直す必要がありました。

日本だと大学に入ることが大学卒業より難しいと言われることもありますが、アメリカの場合は、特に建築学部に関しては決してそういうわけではありません。難しいと言われる高校で卒業したIBプログラムのカリキュラムよりもかなり大変でした。大学までの勉強と全く違う感じの勉強をさせられたからかもしれません。

最初の一年は、学部の多くが模型や他のデザイン課題を終わらせるために、週に3日ぐらい徹夜しました。意外に物理や紙で受ける試験が重要でなく、「スタジオ」の形態で、色々なリサーチと図案、グラフィックと模型を作り、定期的にグループの前で発表することが中心でした。エンジニアリング、デザイン、美術、都市計画など様々な分野を盛り込んで勉強する学部です。

大学でデザインについてたくさん学んで、そこで学んだことがまた別の業界でも活用できると気づき、また世間に対する価値観が大きく変わりました。今は何に対しても物事をもっと大目に見られ、その裏で働くシステムも含めて、コンテクストやそこに関係している規模を配慮するようになりました。

色々大変だったことを言いましたが、アメリカの大学を恐れてほしくはないです。高校や大学の大変な経験から、自分に対するリスペクトや自信を得て、今はやってよかったと思えます。
何かに挑戦するということは、自分を成長させるだけではなく、同時に自分をより深く知るチャンスでもあります。卒業していい職に着くためよりも、自分を知ることを目的として勉学に励むべきだと思います。

大学のグループ発表
グループプロジェクトの作品

Timewitchでのインターン

去年、建築学部を卒業してから他のキャリアに行く可能性も考えたくて、Timewitchでウェブデザインやマーケティングリサーチの仕事を試す機会を与えていただいたことに感謝しています。
大学で新しいソフトウェアプログラムに取り組み、リサーチスキルとその過程を学びました。それをTimewitchでbubble.ioというウェブビルダーを学ぶことに活かしています。
リモートとフレックスタイムという柔軟性から、Timewitchでインターンをしながら他のキャリアも試すことができ、幸いに思っています。日本の会社、そして日本人のために働くことが私を日本と結び付け、アメリカに住みながら日本をより近く感じます。

私のストーリーを読んでいただいて本当にありがとうございました!

私のバイト先だったシカゴの住宅街にある安藤忠雄がデザインしたギャラリー
シカゴのダウンタウン



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!