Timewitchスライドのフォントが日本語はメイリオ、英数字はTrebuchet MSの理由|スライドデザイン研究所
パワポを開いてさあ文字を入力しようとなったとき、どのフォントを選んだらよいか迷っていないだろうか?もしかしたら既定のフォントをそのまま使っている方もいるかもしれない。
Timewitchのスライドでは、日本語にはメイリオ、英数字にはTrebuchet MSというフォントを使用している。今回は、これらフォントを使っている理由を説明し、おすすめのフォントも紹介したい。
よく使う書体は2種類
和文書体
和文でよく使う書体には、ゴシック体と明朝体がある。
ゴシック体は線の太さが均一で存在感がある書体のため、視認性が高いが、可読性が低い。つまり遠くからでも文字を認識しやすいけれども、長い文章になると字面が黒々として読むのに疲れてしまう。
逆に明朝体は可読性が高いが、視認性は低い。つまり長い文章は読みやすいが、パッと単語を見たときに文字を認識しづらいのである。実際に、明朝体は線が細いのでモニターでは良くても、プロジェクタで投影して遠くから見ると読みにくい。
欧文書体
欧文でよく使う書体には、セリフ体とサンセリフ体がある。それぞれは和文の書体でいうゴシック体と明朝体と特徴や用途が似ている。
サンセリフ体:Arialといったセリフ(字飾り)のない書体。
セリフ体:Times New Romanといったセリフのついた書体。
書体の使い分け
和文、欧文ともにそれぞれの書体の特徴を生かして、パワポのスライドにはゴシック体・サンセリフ体を、Wordで作成する文書には明朝体・セリフ体を使う事をおすすめする。
各フォントの特徴
スライドではゴシック体・サンセリフ体を使えばいいことが分かったが、数あるフォントのうちどれを使えばいいか?
まずはTimewitchのスライドで日本語に使っているフォント、メイリオの特徴について述べる。
【メイリオ】
メイリオはMicrosoft社がWindowsシリーズの標準フォントとして開発したゴシック体の和文フォントである(2006年公開)。語源が「明瞭」という通り、モニター上でも印刷しても極めて明瞭で読みやすいのが特徴である。
メイリオはユニバーサルデザイン※を意識して開発されたフォントで、やや幅広で大き目な作りのため、視認性が高い。そして柔らかでカジュアルな印象のため、字面がお堅くなり過ぎない。
よって見やすさを重視するプレゼン資料では、手堅くメイリオをおすすめしたい。
またメイリオはWindows Vista以降のWindows PCに標準搭載されているので、異なるデバイス間でも同じように表示でき、互換性が高い。
さて、ここまでメイリオの良いことばかりを並べてきたが、メイリオにも難点はある。
テキストボックスや図形上にメイリオで文字を打つと、文字位置が若干上寄りになってしまう。
文字の上寄りが気になる場合は、余白調整を行うと上下中央に配置できる(右クリック>図形の書式設定>テキストボックス>上下余白を変更)。
【MeiryoUI】
メイリオに似たフォントにMeiryo UIがある。WindowsのUIのために作られたフォント(2009年公開)で、メイリオに比べてひらがな・カタカナの文字幅、文字間隔が狭い。そのためメイリオに比べて詰めた感じになり可読性は少し低くなるが、1行に文字を多く入れられる。
例えば、過去のパワポ資料のフォントをメイリオに変換すると、文字幅や文字間隔が広いためにテキストの改行位置が大きく変わってきてしまう、そんな場合にMeiryoUIが使いやすい。
続いてTimewitchスライドの英数字に使っているフォント、Trebuchet MSの特徴について述べる。
【Trebuchet MS】
Trebushet MSはMicrosoftの制作したサンセリフ体の欧文フォントである(1996年公開)。Windows・Mac・Apple端末の共通デバイスフォントのひとつであり、互換性が高い。
文字が少し丸みを帯びていて、字面は親しみやすい印象を与える。またディスレクシア※の人にとって、読みやすいフォントの一つである。
日本語と英数字でフォントを使い分けている理由
さてTimewitchのスライドで、メイリオとTrebuchet MSの2つのフォントを使い分けているのはなぜか。
日本語の文章に混じる英数字には、和文フォントを使うよりも欧文フォントを使った方が見た目がよいというのが大きな理由である。下図のように、メイリオで英数字を打つと横幅を取りがちである。
また例えば、Calibriだとメイリオで打った文字に対してサイズが小さく見えてバランスが悪い(下図下段)。Trebuchet MSは程よいサイズ感で、メイリオとのバランスが良い(下図中段)。
おすすめフォント
その他、個人的なおすすめ和文フォントは游ゴシックである。游ゴシックはWindowsにもMacにも標準搭載されており、互換性が高い。字面が小さめで文字間にゆとりがあるためすっきりして見える。
ただし難点は文字が細いため、見づらいという人もいることである。特にプレゼン用など遠くから見る資料に使う場合は、文字サイズを大きくするなど工夫をして注意したい。
またメイリオとバランスのよい欧文フォントとして、ArialやSegoe UIもおすすめである。
最後に
フォントを選ぶときは目を引くフォントではなく、デザイン的には平凡と思われるフォントを選ぶ方がよい。個性的なフォントでは、字面に気を取られて書いてある内容が頭にすらすらと入ってこない可能性がある。
スライドを目立たせようとして、間違ってもポップ体のフォントを使ってはいけない。目を引く効果はあるが、スライドの内容がチープなものに見えて残念なことになるので気を付けたい。
この記事を作成したTimewitchについて
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