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パワポ資料にスライド番号は必要か?|スライドデザイン研究所

会議やプレゼンテーション(以下プレゼン)で使用するパワーポイント(以下パワポ)資料を作成する際、スライド番号*を入れるか迷っている方はいないだろうか?下の方に小さく入っているスライド番号は、無くても大して問題なさそうにもみえる。
 
しかしTimewitchとしては、パワポ資料には基本的にスライド番号を入れることをおすすめする。特に社内向けの会議や打ち合わせに使うスライド(ディテールスライド:企画・提案・報告書など一般的なビジネスシーンで使うスライド:過去記事参考)では必須である。その理由を説明しよう。
 

* スライド番号とはスライド1ページごとに振られている番号のことをいう。ページ番号と認識している方も多いと思うが、ページ番号とは印刷物の1ページごとに振られている番号という定義である。今回の話はパワポのスライドの話であるため、スライド番号という言葉を使う。


スライド番号を入れる理由

①質疑応答で対応しやすい

スライドを使ったプレゼンは、質疑応答など双方向のコミュニケーションが生まれやすい。スライド番号があると、プレゼン後の質疑応答の際に、聞き手が質問箇所を指定しやすい
例:「XX枚目のYYのスライドについて、もう少し詳しく聞きたい~」

言いかえると、話し手にとっても質問された際に対象スライドを見つけやすく、時間短縮にもなる。
 

②プレゼンの現在位置を把握できる

話し手にとっては、プレゼン中に全体のどのあたりにいるかをスライド番号によって把握することができる。特に枚数が多い場合、その後の重要な箇所をおろそかにしないよう、プレゼン途中に時間調整をすることができる。
 

③スライドを共有しやすい

パワポ資料はプレゼン以外にも配布資料などとしてよく使われる。打ち合わせや、昨今一般的になってきたリモート会議の際にも、資料にスライド番号があるとスムーズにスライドを共有できる。


スライド番号の位置

過去記事(メッセージの流れをスライドの左上から右下へ意識する理由)に書いたが、人間の視線は記事などを読むとき、無意識に左上から右下へ移動する。

スライド番号はあくまでも補助的な項目であり、内容よりも目立ってはいけない。よってスライドで最後に視線が行く場所、右下に番号を配置するのが、最も自然である。

スライドの中央下に番号を配置するのはどうだろうか。その位置に番号があると、テキストやグラフの妨げとなってしまう可能性がある。

Timewitchとしては右下にスライド番号を配置することをおすすめしたい。
 
 

スライド番号は0から?1から?

パワポのスライド番号は、基本設定では1から始まる。準備しているスライド資料の内容が1枚目から始まるのであれば、その設定のまま、スライド番号を1から始めるのが自然である。

ウインドウの左側に表示されるサムネイルの番号とも一致するため、質疑応答時に質問があったスライドをサムネイルから探す場合にも便利である。


しかしスライド資料には、表紙を付けることが多い。スライドの表紙に、番号は機能的にもデザイン的にも不要である。

そこで表紙がある場合は、スライド開始番号の設定を0にして、表紙スライドは番号を非表示にする。左側のサムネイルの番号もスライド開始番号と連動して0から始まるようになる。そうすると内容はスライド番号1から始まる。



パワポのスライドデザインで最も大切なのは、聞き手に理解・納得してもらうことである。そのためにも、聞き手への配慮としてスライド番号を入れておきたい。
 

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