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#プレゼン

スライドに目次は必要か?|スライドデザイン研究所

スライドに目次は必要か?|スライドデザイン研究所

プレゼン用のスライド資料を作成するとき、目次を入れるべきか?と質問されたら、おそらく多くの人が「まぁ、あった方がいいんじゃない?」と考えるのではないだろうか。

ではスライドdeckが5枚だったらどうか?「うーん、さすがに5枚では目次はいらないよね…?」

ということで今回は、スライド資料の目次は必要かどうかについて考えてみた。

結論から言うと、目次が必要かどうかは、スライドの枚数や発表時間によ

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対比は上下でなく左右に配置する方がよい理由|スライドデザイン研究所

対比は上下でなく左右に配置する方がよい理由|スライドデザイン研究所

スライドにおいて、対比する項目を左右に並べるのはよくあることだ。スライドは横長で使うことが多いので、スペースをうまく使おうとすると左右に並べるのが自然である。

では対比する項目を上下ではなくて左右に配置するのがなぜよいのか、今回は生物学的視点から3つの理由を紹介する。

理由①人間の視線パターン

前回の記事に書いたように、通常、人間の視線はまずは左から右、そして上から下へと流れる。

例えば、

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メッセージの流れをスライドの左上から右下へ意識する理由 | スライドデザイン研究所

メッセージの流れをスライドの左上から右下へ意識する理由 | スライドデザイン研究所

私たちはウェブサイトや雑誌の記事を読むとき、細かいレイアウトであっても無意識に正しい順番で読むことができる。これは単なる偶然ではない。視線誘導という手法により、読ませる順番が意図的にコントロールされているのである。

もしレイアウトが悪いとどうだろうか?私たちはたちまち読む気を失くしてしまうのである。

Timewitchのスライドでは、メッセージがスライドの左上から右下へ流れるように意識している

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ポジティブな表現は青や緑、ネガティブな表現は黄や赤で表す理由 | スライドデザイン研究所

ポジティブな表現は青や緑、ネガティブな表現は黄や赤で表す理由 | スライドデザイン研究所

私たちは、普段の生活において様々な情報を、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感で認識している。これら情報のうち、87%は視覚から入ってくる。さらに視覚情報のうち、80%以上が色情報なのである。

色にはそれぞれ特徴があり、目にする色によって私たちの生理・心理は大きく影響を受ける。例えば、緑色を見るとリラックスし、赤色を見ると興奮する。

これは目から入った色情報が、脳を刺激して様々なホルモン分泌を促

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上に大枠や概要、下に詳細を記載すべき生物学的理由 | スライドデザイン研究所

上に大枠や概要、下に詳細を記載すべき生物学的理由 | スライドデザイン研究所

人の視覚処理は、視界の上部と下部では得意な処理情報領域が異なると言われている。

例えばハーバード大学医学大学院のジェレミー・M・ウルフ博士が1990年に発表した「視覚探索における非対称性」の論文によると、
上半視野は色彩や形態といった物体処理形、下半視野は空間位置や運動に対する空間処理系の能力が高いと言う実験結果を発表している。

日常生活での視野に映るものを想像すると分かりやすく、
人類は太古

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